疲れにくい椅子の選び方【コイズミファニテックおすすめの椅子5選】
はじめに
オフィスでの仕事をはじめ、在宅ワークや勉強などのデスクワークで長時間椅子に座っていると、頭痛や腰痛を感じることはありませんか?その不調の原因の一つは、椅子にあるかもしれません。
そこで今回は「座っていると疲れやすい理由」から「疲れにくい椅子の選び方とポイント」、最後に「コイズミファニテックおすすめの椅子5選」をご紹介します。
選び方のポイントをぎゅっとまとめた記事となっておりますので、椅子の購入を検討している方はぜひ参考になさってください。
座っていると疲れやすい理由
疲れにくい椅子を選ぶために、まず「長時間座っていると疲れやすい」理由を解説します。
1.正しくない姿勢で、背骨のS字カーブが崩れる
人が背筋を伸ばして立っている時(腰は反らしすぎていない)、背骨は自然なS字カーブを描いています。これは立った姿勢で最も身体の各箇所や内臓に負担がかからない正しい姿勢になります。しかし、座っていると猫背になりやすく、背骨はアーチ状に崩れてしまいます。この正しくない姿勢で長時間座ると、肩や腰、背中、内臓などが圧迫され負担がかかってしまうので、頭痛や肩こり、腰痛などの不調を引き起こす原因となります。
2.体圧が分散されていない
体圧が分散されず、身体の一部に集中すると痛みや疲れを引き起こしやすくなります。例えば、座面の硬さや形状が身体に合っていないと体圧が臀部に集中して痛みを感じることがあります。また腕や頭が支えられないことで、首や肩に負担がかかることもあるので、体圧分散は身体の各箇所で考える必要があります。
3.サイズが身体に合っていない
座面の高さや奥行きなどのサイズが自分の身体に合っていないと正しい姿勢をキープして座ることは難しくなります。特に座面高の不一致で足の裏が床に付かないような場合は、脚を床に付けるために浅く座ってしまい姿勢が崩れたり、臀部や腿に圧力が集中して血行が悪化し不調を引き起こすこともあります。
疲れにくい椅子選びのポイント
座っていても疲れてしまう原因を踏まえたうえで、どのような椅子なら疲れにくいのでしょうか。ここからは、疲れやすくなる原因ごとに、対策となる機能やポイントを解説します。
1. S字カーブをサポートする機能
1-1背もたれの高さ ~適切な姿勢へサポート~
椅子の背もたれは、高さの違う3種類に大きく分けられます。
・肩あたりまでの「ハイバック」
・背中あたりまでの「ミドルバック」 ・腰あたりまでの「ローバック」
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ハイバック | 長時間の作業でも疲れにくい | サイズが大きく場所の確保が必要 |
ミドルバック | 背中までは支えられて、コンパクト | 肩や頭まではサポートできない |
ローバック | コンパクトで、圧迫感がない | 姿勢の維持が少し難しい |
背もたれが背中を広い面積で適切に支えてくれるとS字カーブを保った姿勢をサポートしてくれるため、長時間作業する椅子の背もたれには「ハイバック」がおすすめです。しかし身長による個人差もあるため、「自分の背中~肩までを支えてくれる高さ」の背もたれを選ぶと良いでしょう。
またミドルバックやローバックの椅子は、コンパクトで圧迫感がないというメリットもあるため、ご自宅の場合は特に椅子を置く部屋の広さも踏まえてご検討ください。
1-2ランバーサポート ~腰を支えて姿勢を保つ~
ランバーサポートとは、背骨が自然とS字カーブを保つように、姿勢をサポートしてくれる腰当てです。デスクワーク中はパソコン画面に集中するなどで、気が付くと前傾姿勢になってしまうことも多いですよね・・・
ランバーサポートがあると腰の当たる部分を支えてくれるので、S字カーブを保った正しい姿勢で座ることができます。背もたれに付属されていて位置を上下にスライドできるタイプや、付け外しが可能なタイプなどは自分の腰を支えるベストな位置に調整しましょう。
また背もたれ自体が適切な位置で腰を支えてくれる椅子の場合は、ランバーサポートがなくても姿勢を保ってくれることもあります。
2.体圧を分散させる機能
2-1素材 ~適したクッションと張材を選ぶ~
椅子の素材は、想像以上に座り心地や疲れにくさに影響します。長時間座る場合は、特に座面の形状やクッション素材にこだわりましょう。
クッションの種類 | 特徴 |
---|---|
(クッションではなく) メッシュ | 通気性が良く、座っていて蒸れにくい。 |
モールドウレタン | スラブウレタンよりも身体に合う形状に成型できる。型崩れや反発力の低下が起きにくい。 |
スラブウレタン | 低価格で多くの椅子に使われる、お尻が痛くなりにくいやわらかい素材。 |
クッションではなくメッシュのみを座面に採用する椅子もみられます。メッシュは、通気性がよく暑い季節でも座っていて蒸れにくいメリットがあります。
モールドウレタンはスラブウレタンよりも身体に合う形状に成型でききるため、サポート力が高く体の負担軽減にも優れているため、長時間のデスクワークにおすすめです。
スラブウレタンはやわらかい座り心地でお尻が痛くなりにくいのがメリットですが、長期間使用していると徐々に型崩れしやすいデメリットもあります。クッションだけでなく座面の張材も座り心地に影響するため、素材はクッションと張材を合わせて考えてみましょう。
張材の種類 | 特徴 |
---|---|
メッシュ | 通気性が良く蒸れにくい。透け感があり軽快な印象を与えてくれる。 |
ファブリック | 肌ざわりが良い布素材。ナチュラルな印象のため、リビングやダイニングに合わせやすい。カラー展開も豊富なことが多い。 |
合成皮革 | 人工の皮革で撥水性が高く、汚れを拭き取りやすいため、お手入れがしやすい。PVCレザーやPUレザーとも呼ばれる。 |
本革 | 高級感があり引き締まったインテリアに合う。合成皮革より通気性がある。お手入れが必要。 |
張材は、肌ざわりや通気性などの座り心地の他に、高級感やインテリアに合わせやすいテイストなど見た目の印象面にも関わります。
お手入れのしやすさやなどのポイントもありますので、お好みや椅子を使用する空間との相性なども考えて選ぶといいでしょう。
2-2ロッキング機能 ~姿勢を変えてリフレッシュ~
ロッキングとは、身体をもたれさせた時に背もたれが動いてリラックスできる機能です。
同じ姿勢で座っていると身体は凝り固まってきますが、ロッキングで身体を時々動かしたり伸ばしたりすると簡単なリフレッシュができ、長時間座っていても疲れにくくなります。
ロッキングの種類 | 特徴 |
---|---|
背もたれロッキング | 背もたれのみが動く |
ニーチルトロッキング | 座面の後ろが下に下がって動く |
背座一体型ロッキング | 背もたれと座面が同じ角度で同時に動く |
シンクロロッキング | 身体の自然な動きに合わせて、背もたれと座面の角度が同調して動く |
ロッキングには主に4種類あり、リラックス重視の方には後傾したときに身体に負担の少ない動きのシンクロロッキングがおすすめです。
2-3アームレスト ~肩の負担を軽減させる~
人の両腕は体重の10~20%ほどの重量があるので、長時間支えなしの状態だと肩に負担がかかり、肩こりや疲れに繋がることもあります。アームレスト(肘置き)があると両腕を支えてくれるので、体圧を分散し、肩や身体の負担を軽減してくれます。高さ調節ができるアームレストなら、腕の長さやデスク天板の高さに対応することもできます。
しかし、デスクの高さによっては、アームレストが天板にぶつかってしまうこともあるので、使わない時は邪魔にならない方向に倒せる機能付きの椅子を検討してみるのもいいでしょう。
2-4ヘッドレスト ~頭と首を傾けてひとやすみ~
人の頭部は体重の10%ほどの重量があるため、気づかないうちに支えている首や肩に負担がかかってしまいます。ヘッドレストは頭部の重みを支えて、首筋の角度をサポートすることで、体圧を分散し首や肩の負担を軽減してくれます。
身体を背中側に預ける後傾姿勢で作業する方や、休憩時に身体を伸ばすことが多い方には、特におすすめです。
3.身体に適したサイズかチェック
3-1昇降機能 ~体格に合う座面高に~
椅子の座面高は、自分の体格に対して高すぎても低すぎても身体の不調を招いてしまいます。
回転椅子は「上下昇降:〇〇cm~〇〇cm」と座面の昇降機能があるものが多いため、自分の体格に最適な座面高が昇降の範囲に含まれているかが大切です。
<自分の体格に最適な座面高のポイント>
①座面に深く腰掛けた時に、足の裏が床にぴったり付く
②「身長の4分の1前後」の高さで座面高を調節できる
③腰かけた時に腿が床とほぼ水平になる高さ
また、最適なデスクの高さは、「デスクに手を置いた時に、腕を垂直に下ろすと肘の角度が90度より下にならない高さ」とされているため、組み合わせるデスクとの相性も考えてみるといいでしょう。
3-2座面の大きさ ~幅や奥行きをチェック~
座面の幅や奥行も、身体に合う椅子を選ぶ上で大切な要素です。
幅は、広すぎるとアームレストの位置が合わず、狭すぎると脚がアームレストに圧迫される、脚が座面からはみ出すなど不具合が起き、座りづらくなります。そのため座面の幅は自分の体格に合わせて脚がしっかり収まるサイズを選ぶといいでしょう。
奥行きは、長すぎると背もたれに背中を合わせることが難しく、短すぎると脚が前にはみ出し過ぎてしまいます。座面の奥行きは、自分の体格に合わせた長さを選ぶか、奥行きの調節機能がある椅子を選ぶことがおすすめです。
ポイントのおさらい
ここまで、疲れにくい椅子選びのポイントをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。ポイントをおさらいして、必要な機能を確認しましょう。
体格の個人差、素材の好み、椅子を使用する場所などによって、必要な機能は異なってきますので、ポイントを参考にしつつ、自分にとってベストな椅子を探してみてくださいね。
コイズミファニテックおすすめの椅子
コイズミファニテックでは、長時間座る方の姿勢や身体を考えた機能の椅子を複数ご用意しています。デザインは本格的な書斎におすすめのスタイリッシュなものから、リビングにも合わせやすいナチュラルな印象のものまでご用意していますので、設置場所やお好みに合うものをぜひ探してみてくださいね。
最後にスペック一覧も掲載していますので、気になる商品の機能をぜひご確認ください。
フルスペックを求める方には「JGシリーズ」:JG6・JG5
JG6チェア
今回ご紹介したすべてのポイントを揃えたハイスペックモデルの椅子です。
さらに便利な機能も搭載されており、快適な座り心地を実現します。
<JG6の便利な機能>
・座面の奥行きを調節できる座面スライド調節(前後4段階)
・上着やブランケットを掛けられるハンガー機能
・ランバーサポートの上下調節、強弱調節
JG5チェア
上下前後に位置を調節できるランバーサポートが特徴の、高機能なハイバック仕様の椅子です。
座面と背もたれの幅が広いため、体格の大きな方にもおすすめできます。
<JG5の便利な機能>
・シンクロロッキングの角度固定(4段階)
・ランバーサポートの上下前後調節
高機能&小柄な方におすすめ「ヌーボーチェア」
ヌーボーチェア
小柄な方におすすめのコンパクトなハイバック仕様の椅子です。約145cm~170cmの身長の方を想定しており、お子さまが成長して子ども椅子から買い替える方にもおすすめです。
高機能でありながら、インテリアにも合わせやすいデザインが特徴で、張材は肌ざわりの良いスエードとファブリックを組み合わせた素材でできています。
コンパクトさ重視の方には「ラファンチェア」「スピネアチェア」
ラファンチェア
やさしい曲線が特徴のコンパクトなローバック仕様の椅子です。
背もたれが適切な位置で腰を支えるため、正しい姿勢を維持してくれます。
軽量で小回りがきく小ぶりなサイズ感の椅子のため、スペースの取れないお部屋にも設置頂けます。
インテリアになじみやすいファブリック素材&カラー展開のため、リビングでのちょっとした作業用の椅子としてもおすすめです。
スピネアチェア
シャープな曲線が特徴のコンパクトなローバック仕様の椅子です。
「背:メッシュ素材+座:合成皮革」のタイプと、「背座:ファブリック」のタイプがあるため、
背もたれは、通気性ややわらかい背当たりが欲しい方はメッシュ素材タイプ、硬めの背当たりが好きな方はファブリックタイプ、座面は、お手入れ重視の方は合成皮革タイプ、肌ざわり重視の方はファブリックタイプ、とお好みに合わせてお選び頂けます。
コイズミファニテックおすすめの椅子:スペック一覧
商品仕様\シリーズ | JG6 | JG5 | ヌーボーチェア | ラファンチェア | スピネアチェア |
---|---|---|---|---|---|
背もたれの高さ | ハイバック | ハイバック | ハイバック | ローバック | ローバック |
ランバーサポート | 上下調節・強弱調整 | 上下調節・前後調整 | 着脱可能クッション | 硬めの背もたれ | 硬めの背もたれ(288・289) |
座面クッション素材 背・座 張材 |
クッション:モールドウレタン 背:メッシュ、座:ファブリック | クッション:モールドウレタン 背:メッシュ、座:ファブリック | クッション:ウレタン 背・座:ファブリック | クッション:モールドウレタン 背・座:ファブリック | クッション:モールドウレタン 背・座:ファブリック(288・289) 背:メッシュ、座:合成皮革(286・287) |
ロッキング | シンクロロッキング 強さ(反発力の強弱)調節可 | シンクロロッキング 強さ調節、角度固定可(4段階) | シンクロロッキング | 背座一体ロッキング | 背座一体ロッキング |
アームレスト | 上下昇降・後方倒れ機能 | 上下昇降・後方倒れ機能 | 上下昇降機能 | アームレストなし | アームレストなし |
ヘッドレスト | ヘッドレストあり | ヘッドレストなし | ヘッドレストなし | ヘッドレストなし | ヘッドレストなし |
座面の高さ(昇降範囲) | 430~520mm | 430mm~520mm | 410mm~485mm | 400mm~490mm | 420mm~510mm |
座面サイズ | W470mm、D490~540mm (前後50mmスライド調節可能) | W510mm、D495mm | W455mm、D400~460mm (前後60mmスライド調節可能) | W460mm、D390mm | W456mm、D415mm |