モンテッソーリ教育とは?親も子も共に学び成長していく!

はじめに
『モンテッソーリ教育』という教育法をご存じですか?
モンテッソーリ教育とは簡単にいうと、”子どもが自ら学んでいくサポートをする”という考え方のことです。そして、子どもには「自己教育力」という自分を育てる力が内在していることが前提とされています。
この「自己教育力」を発揮するためには、親が子どものことをよく観察し、成長に合わせて環境を整えたり、子どもとの関わり方を柔軟に変えていく必要があります。
つまり重要なのは、「子どもをどう育てていくか」ではなく、「親がどうしていくべきか」ということに焦点を置いた考え方だということです。
モンテッソーリ教育について学び実践することで、子どもだけでなく親自身の学びや成長の機会になり、その後の人生を豊かに、楽しく生きるための力が身につくことが期待されるそうです。
この記事の最後では、そんなモンテッソーリ教育に基づいて開発されたコイズミ製品を紹介しています。ご覧いただいたみなさんの学びの機会になれば幸いです。
1.モンテッソーリ教育の基礎知識
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは、イタリアで初めての女性医師であり、教育家でもあった”マリア・モンテッソーリ”によって20世紀初頭に考案された教育方法のことです。
子どもの中にある”自ら学び成長する力(モンテッソーリ教育ではこれを「自己教育力」という)”を存分に発揮するために、大人が子どもをよく観察し、成長に合わせて適切な環境を整えることを非常に大切にしています。
モンテッソーリ教育の目的・目指す姿
モンテッソーリ教育では、『自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢をもった人間を育てる』ことを目的としています。

いずれも、人としての成長に欠かせないとても大切な要素です。
モンテッソーリ教育を取り入れた子育てを実践することで、子どもたちの将来の可能性がどんどん広がることが期待されます。
モンテッソーリ教育は、子どもを科学的に観察し、そこから得た事実に基づいて独特の型を持つ教具を開発するなどして教育法が確立されていきました。その教育法の確かさは、現代の大脳生理学・心理学・教育学などの面からも証明されています。100年以上たった今でも、時代や文化の違いを超えて世界中で支持され、現在世界110以上の国にモンテッソーリ実践園が存在しているといわれています。そしてその中から世界をリードする人々が数多く育っていることから、改めて注目を浴びている教育法なのです。
2.モンテッソーリ教育の実践方法
では、実際にどのように実践していけばいいのでしょうか?ここでは、モンテッソーリ教育における大人の主な役割について紹介します。
モンテッソーリ教育では、主に以下の3つを大人の役割としています。
1.子どもを正しく理解すること
〇ステップ1:子どもを観察する
子どもの行動や反応、興味を注意深く観察します。これにより、日々の活動を通じて、子どもが何に興味を持っているのか、どのようなペースで学び、成長しているのかを把握することが大切です。

〇ステップ2:発達段階を理解する
子どもには「敏感期」というものがあります。この「敏感期」には、成長の過程である物事に強く興味が芽生えたり、何度も同じことを繰り返したりします。そして、敏感期というのは多岐にわたります。感覚の敏感期や運動の敏感期、言語の敏感期、社会感の敏感期など。この幼児期特有の敏感期に起こる子どもの強い興味や何度も繰り返す行動は、大人にはなかなか理解の難しいことかもしれません。ですが子どもにとっては、こういった活動を通して様々な能力を獲得しようとするとても大事な時期なのです。
例えば、言語の敏感期には、子どもは周囲の言葉を非常に敏感に聞き取り、すぐに覚えようとします。そして、何度も同じ言葉を繰り返し聞いたり、使うことで言語を獲得しようとするのです。また、感覚の敏感期には、色や形、音などを敏感に感じ取り、周囲の物事に強く反応します。そして、周囲にあるものにたくさん触れ、感触や音、におい、形など様々なことを吸収しているのです。

この子どもに特有の敏感期に、必要な行動を経験できなかったり大人が阻止してしまうと、身体の発達を阻止してしまうばかりか、やりたいことがやれなかったという子どもの精神、人格の形成に大きな欠如を起こしてしまう可能性があります。
だからこそ、大人と子どもは違うことをよく理解し、子どもの行動や反応、興味を注意深く観察することで、どの発達段階にあるかを把握し、その成長を尊重することが大切です。
2.適切な環境を用意すること

〇ステップ3:”おしごと”の場を整える
子どもが自分で選び、目的を持って行う活動をモンテッソーリ教育では「おしごと」と呼びます。子どもの興味(=敏感期)に合わせておしごとに集中しやすく、興味を持ったことにすぐに取り組める環境を整えることが大切です。そして、その都度、環境を見直すことも重要です。

例えば、お部屋の中にある危険なものを取り除き、お子さまが活動する場所が安全で清潔であることを確認しましょう。イラストや文字でおもちゃの種類などをラベリングして表示することでお子さまの片づけがスムーズになります。また、いつも同じ場所にものが置かれていることで、お子さまの安心感につながり、心の安定にもつながります。
3.子どもと環境を結びつけるように援助すること

〇ステップ4:子どもが環境にアクセスしやすいよう整える
ステップ3のように、適切な環境を整えることが、子どもと環境を結びつけることにつながります。子どもが興味を持つものに自然に触れられるような配置を心掛けましょう。
〇ステップ5:子どもに選択肢を与える
子どもが自由に活動を選べるように、複数の活動や教材を用意すると良いでしょう。また、子どもたちは「ふれる」ことを通して、ものの性質や特徴を学んでいます。木やガラス、ステンレス、ウール、竹、鉄などの自然素材を身の回りに用意し、その感覚に触れる機会をつくると、感覚器官がより発達します。
〇ステップ6:適切なサポート
基本は、子どもが自分のペースでおしごとに取り組んだり、学んでいく主体性を尊重し、親は過度に介入することなく子どもを見守ります。
ですが、子どもが失敗をしたりうまくいかなくて困難を感じている時には、失敗を恐れずに次に活かせるような機会を作り、適切にサポートをすると良いでしょう。決して失敗を否定するのではなく、「見守る」姿勢を保ちつつ、必要な場合に励ましの言葉をかけたり、解決策を一緒に考えることで困難の乗り越え方を学んでいき、子どもは安心して次に挑戦することができるようになります。

3.モンテッソーリ教育を実践すると得られる親側の主な3つの効果
〇親自身の育児に対する自信が高まる
子どものことをよく観察することで、お子さまの成長を目にする機会が増え、成長を実感しやすくなります。

モンテッソーリ教育では、子どもを一人の自立した個人として尊重することを重視しています。このアプローチにより、親と子どもの信頼関係が深まり、親は子どもをしっかりサポートできていることを実感しやすくなるため、自信につながります。また、育児に対する不安や焦りなども減っていくため、自信をもって育児に取り組むことができます。
〇人生の視野が広がる
モンテッソーリ教育では、子どもが自分で学び、解決する力を養うことが重要だとしています。このアプローチを通して、親や教育者も「自分で考える力」を高めることができ、問題解決能力や創造的思考を向上させることにつながります。結果、様々な視点で物事を考え、人生の多様な局面に柔軟に対応できるようになります。
また、子どもの個性を尊重するため、親や教育者は多様な人間の成長過程に触れることができ、異なる価値観を受け入れる力が養われます。この経験を通して、人間関係や社会での視野を広げることにつながるのです。
さらに、子どもの内面的な成長にも触れることで、成長とは何か、教育とは何かを深く考え、自己成長や人生における価値観と向き合い、見つめ直すきっかけにもなります。
〇ストレスのない育児が実現できる
親は子どもの自主性を尊重し、子どもが自分で考え、行動できるようサポートをすることが重要です。そのため、親が過度に介入することなく、子どもが自分のペースで成長するため、親のストレスが減ります。
また、環境の整備によって、子どもは自分で選択できる自由を持ちながらも、決められた範囲内で行動することができるため、親は安心して見守ることができ、ストレスが減ります。
さらに、モンテッソーリ教育では子どもに対して指示や命令をするのではなく、サポートと共感といったポジティブな関わり方を大切にしています。そのため、親子間のコミュニケーションが円滑になり、育児におけるイライラや不安が減少し、より穏やかな育児が可能になるのです。

🌟参照:おうちモンテッソーリインテリアBOOK
🌟参照:(にこにこ子どもの家) https://www.nikoniko-kodomo.com/montessori/
🌟参照:(モンテッソーリ協会) https://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/thought.html
4.“子どもと一緒に成長する家具” Muppu(ムップ)デスク
モンテッソーリ教育の理念をもとに開発!
コイズミファニテックでは 大人の役割である「適切な環境を用意すること」に着目し、モンテッソーリ教育の理念に沿い、未就学児用のデスクを開発しています。
■商品のポイント:5つのこだわり
- 子どもの成長に合わせた組み替え機能
- 子どもの成長に合わせた組み替え機能
- リビングになじみやすいシンプルなカラーリング
- おしごと台としても使える多機能マルチラック
- 使いやすくて収納力が豊富なシェルフ
- お手入れが簡単素材を使用
・子どもの成長に合わせた組み替え機能

子どもの成長は早くあっという間です。キッズデスクを買ったとしても小学校に入る頃には使えなくなってしまうことが多いです。そこで、コイズミが得意とする学習デスクの組み替え技術やノウハウを活かして、キッズデスクから学習デスクに組み替えができる製品の開発に取り組みました。小さい頃はキッズデスクとして使い、小学校にあがったら学習デスクに組み替えて使っていただけます。

また、成長するとチェアも小さくなり使えなくなります。そこで、チェアをシェルフと合体させ、ランドセルラックとして使うことができるようにすることで、チェアも捨てずに使い続けることができるよう工夫しています。一つの物を長く、大切に使う気持ちを育みます。
・リビングになじみやすいシンプルなカラーリング
お子さまが小さいときは、親の目の届く範囲で作業をしてくれると、安心して見守ることができます。そこで、キッズデスクがリビングになじみやすいようシンプルで淡色感のあるデザインと、圧迫感を減らすためコンパクトなサイズ感を意識して設計しています。
・主体性を育む多機能マルチラック

B4サイズのお絵かき帳や薄くて細長いおもちゃなどが入るオープンラック、絵本を片付けやすい絵本ラックおままごとセットやトミカ、ぬいぐるみなどのごちゃっと収納に最適なワゴンなどお子さまがお片付けしやすいような工夫を施しています。
キャスター付きのワゴンは、お子さまが遊びたい場所まで自由に運んでおもちゃで遊び、お片付けをして元に戻すといったお片付けの習慣を身につけることができます。
また、絵本立てを外せば、おしごと台に早変わりします。おままごとや工作、トミカ、積み木など遊びの幅が広がり、お子さまが自分のやりたいことに取り組みやすい環境を作ることができます。
・使いやすくて収納力が豊富なシェルフ
収納物に合わせて3段階に棚の位置を変えることができる可動棚が付いています。ハンカチやタオル、お絵かき帳、雑誌、書類、教科書、ファイルなど、成長しても大活躍します。また、引き出しも保育用品やおむつ、学校の体操服や習い事セットなど様々に収納いただけます。
・清潔感を保つ素材

デスクの天板には、油性ペンでの落書き汚れも落としやすいクリーン塗装を採用しています。清潔感を保ちながら永く使うことができます。※汚れの完全除去を保証する機能ではありません。
5.まとめ
コイズミでは、子どもたちが安心して自分のやりたいことや興味のあることに取り組み、主体的に学び成長することができる環境と、保護者の方が安心して子どもたちの成長を見守ることができる環境を作るために、キッズデスク“Muppu”を開発しました。子どもたちの健やかな成長を保護者の方と共に支えていきます。ぜひ使ってみてください🌼
\Muppuデスクでは3つの自己教育力を育む工夫がされています/
